帆布ってどんな生地?

帆布(はんぷ)は、綿100%の天然素材、綿や麻を平織り()した生地を言います。

その生地の耐久性・耐水性を活かして、船の帆に使われたため、そこから「帆布」と呼ばれるようになりました。

近年、バッグや雑貨などの生活用品として親しまれる以前は、テントや車・トラック用のシート・屋根(幌)などにも使われ、「帆布万能」の呼び名にふさわしい活躍を見せたのですが、戦後、ナイロンなど合成繊維の台頭により徐々に需要が減少、全国で100を超えた帆布生産工場も現在では4,5ヶ所しか残されておりません。

当店の使用する帆布生地は、その中のひとつ、尾道市向島で生産される「尾道帆布」を使用しております。このページでは、尾道の誇る伝統工芸「尾道帆布」を創業当時から変わらぬ製法で現代に伝える「尾道帆布株式会社」様のご紹介を通じて、皆様に帆布の話をお伝えいたします。

※ 平織り ・・・ 縦横の糸を1本ずつ交差させる織り方。



現存する唯一の尾道帆布生産工場「尾道帆布株式会社」のご紹介

尾道帆布株式会社について

JR尾道駅から南に見える対岸の島「向島」に所在する、尾道唯一の現存する帆布生産工場「尾道帆布株式会社」。現社長の祖父が昭和9年に創業。当初は絹糸を紡ぐ工場としてのスタートでしたが、間もなく帆布生産に切り替え、現代も創業当時と変わらぬ場所で当時の製法を守り続けている小さな工場です。

尾道帆布は、綿糸を撚(よ)るところから、整反に至るまでの工程全てを一貫して一つの工場で行われています。こうした帆布工場は全国的にも珍しいそうです。

[写真左] 数本の糸を一本の糸に撚(よ)ることで、帆布として通用する丈夫な糸が出来上がります。
[写真右] ベルギー製の年季の入った機械。丁寧なメンテナンスにより、どの機械もかなりの年月を耐え抜いてきています。

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帆布の魅力 - 帆布の特性って、どんなところ?

  • 強度・耐久性に優れる
  • 耐水性に優れる(濡れると目が水を通さなくなる)
  • 通気性があり、中身が蒸れない
  • 摩擦による静電気の発生がない
  • 使い込むほどによく馴染み、味わいが増す
  • 天然素材であり環境に優しい
  • 好きな色に染められる

>> 尾道帆布 彩工房「帆布について」より一部引用

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帆布の号数 - 帆布のかたさって?

帆布の生地の厚さについては「号数」と呼ばれる単位で「0号帆布」から「11号帆布」まで区分されます。番号の若いものほど生地が丈夫になり、手触りは堅く感じられます。生地の丈夫さの理由について、簡単に言うと「撚り糸(よりいと)」の違いであり、丈夫な生地ほどたくさんの糸を撚り合わせた糸を使用しているということです。当然、重量については、その分質量が変わりますので、たとえば「0号帆布」と最薄物の「11号帆布」とでは、1平方メートルあたり約700gの差があります。

ちなみに、カバンなどの製作でもっともよく使われるのは6号〜9号帆布。型崩れのしにくい丈夫さと、持ち運びが苦にならない程度の重量が人気の理由です。この帆布に、さらに柔らかさを求めるなら11号帆布、たとえば当店の帆布エプロンはすべてこの11号帆布を使用しております。

撚って強度を増した糸を織り機にかける前に整形している風景。
同じく整形の場面。ドラムのような機械に巻きつけ、綺麗に糸を揃え、織り作業に備えます。
機織り機により生地が出来上がる風景。ガッコンガッコンと力強い音が響き渡る中、一筋ずつ生成りの木綿生地が生まれていくさまは、とにかく美しいの一言に尽きます。

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数十台の織り機に囲まれ、工場内は織り機の音で相当にぎやかです。最盛期には90名もの人員が配置され、2部制で日夜問わず作業したとのこと。昭和30年代に合成繊維が繊維品の主流となってからはだんだんと生産数は減少していったわけですが、近年では帆布を使用したバッグや雑貨などの製品を生み出す職人が尾道周辺をはじめとして増えてきたこともあり、こちらの工場でも再び増産傾向にあるとのことです。

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尾道帆布・パートナーサイト「彩工房(広島県尾道市)」のご紹介

当店の帆布関連商品は、尾道市「尾道帆布 彩工房」様のご協力の元、提供させていただいております。彩工房オリジナル帆布生地「備後浪漫」を使用した「エプロンスカート」等、一部の商品は彩工房Webショップおよび店頭で販売させていただいております。

ものづくり備後の技術を帆布で表現 / 尾道帆布 彩工房 (広島県尾道市)
尾道帆布 彩工房

「潮風香るあなただけの逸品を」をコンセプトに尾道市で日夜、創作活動を続ける帆布工房。

お客様一人ひとりと直に交わる工房であることに誇りを持ち、一品一品オーダーに応じて手作りで作られるこだわりの帆布製品は、いまや全国から注文が殺到するほどの人気アイテムに。

>> 尾道帆布 彩工房ホームページへ

彩工房 代表 古本朗 近影
彩工房 代表 古本朗


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